一桥教员の本
帝国と慈善 : ビザンツ
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大月康弘着 創文社 2005年7月刊行 ISBN:4423460580 本体9,500円+税 | ||
着者コメント
ローマ帝国とキリスト教会の結合は、その後の世界の歴史にとって極めて重要な出 来事でした。帝国の財政制度改革が進展するなか、信徒=市民の財産移転と、教会の 資産形成に関する法整備が行われます。本書は、史上初のキリスト教帝国ビザンツで 形成された富の収奪と再分配機構を分析した書物です。幸い、魅力的な事例が豊富な ため、それらに取材して当時の制度の紹介ができました。堅苦しい制度論もあります が、比較的読み易いはずです。2006年度第49回日経?経済図書文化賞受賞。