一桥教员の本
リバタリアニズムの多面体
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リバタリアニズムの多面体 |
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森村进着 勁草書房 2009年1月刊行 ISBN: 9784326154005 本体2,400円+税 | ||
刊行時着者所属 : 森村进(一桥大学大学院法学研究科) |
着者コメント
リバタリアニズムの思想は日本でもようやくある程度知られるようになってきたが、その着作としてはノージックとハイエクのもの以外ほとんど読まれておらず、リバタリアニズムの多様性と豊かさはまだ十分認識されているとはいえない。本書は2007年8月にポーランドで開かれた国際法哲学会のワークショップで発表されたリバタリアニズムの最前線の論文7編をまとめて、その欠を補うものである。執筆者の国籍は日本、アメリカ、カナダ、アルゼンチンにまたがり、取り扱うテーマも社会契約論、ハイエクの伝統論、共和主義主義的自由、相続税、センのケイパビリティーズ?アプローチなど多岐にわたっている。本書がリバタリアニズムのよりよい理解に資することができれば、編者としてこれに勝る喜びはない。
なお本書は一桥大学国際共同研究センターの研究プロジェクト「「契約」の複合領域研究」の一環でもある。