一桥教员の本
業績格差と無形資産 : 日米欧の実証研究
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業績格差と無形資産 : 日米欧の実証研究 |
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中野诚着 東洋経済新報社 2009年3月刊行 ISBN: 9784492601792 本体3,800円+税 | ||
刊行時着者所属 : 中野诚(一桥大学大学院商学研究科) |
着者コメント
個人所得の格差が注目される中、本書は主要な先進10カ国を対象として、「企業版格差」を計測し、その背後にあるメカニズムを探りました。ここで興味深い発見事実だけを紹介すると、グローバルで見て企業間の業績格差は拡大しています。そして国ごとに格差の水準と時系列動向が異なります。アングロサクソン諸国では、業績格差が大きく、しかも拡大傾向が強くなっています。一方で、非アングロサクソン諸国の格差は相対的に小いようです。この点は、基礎的な観察ですが、既存研究にはない、本研究独自の発見だと思っています。このような現象がなぜ生じているのか。本書では多面的に分析をするように心がけました。なお、本書は、一桥大学の武山基金による出版奨励事業費の助成を得て刊行されたものです。