一桥教员の本
アメリカ労働法
![]() |
アメリカ労働法 |
|
中洼裕也着 弘文堂 2010年2月刊行 ISBN : 9784335303739 本体3,700円+税 | ||
刊行時着者所属 : 中洼裕也(一桥大学大学院国際企業戦略研究科) |
着者コメント
本书は、私の主たる研究分野である、アメリカ合众国の労働法について概説したものです。初版は1995年ですが、このたび、全面的にアップデートした第2版を出すことができました。
アメリカは、決して労働法の先進国ではなく、100年以上も前に作られたemployment at willと呼ばれるルールによって、今でも解雇自由の原則がとられています。しかし、1935年のワグナー法が、独自の団体交渉システムと不当労働行為制度を導入し、日本にも影響を与えました。また、1960年代以降は、タイトルセブンと呼ばれる1964年公民権法第7編をはじめ、さまざまな雇用差別禁止立法が進展しています。
これらの法内容は、连邦と州との関係もからんで、たいへん多様かつ复雑ですが、本书はその全体像を、可能な限り理解しやすく整理したつもりです。1人でも多くの方に、ユニークでエキセントリック、でも考えさせられるアメリカ労働法の面白さを、味わっていただければ幸いです。