一桥教员の本
夫妇
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夫妇屋敷二郎编 |
着者コメント
グローバル化や文化多元主義の普及によって、近代ヨーロッパ社会の誕生とともに生まれた「近代家族」の理念は、いまだかつてない程に揺らいでいます。しかし、「近代家族」とその核をなす「夫妇」は、その歴史的使命を全うした、消えゆくべき存在なのでしょうか。はたして「夫妇」とは、個人の前に置かれた多様なオプションの一つにすぎないのでしょうか。その意味で、時代に見合った新たな夫妇像の探求は、現代に課された急務と言えるでしょう。そこで本書では、変容する社会や国家を背景に見据えつつ、法哲学?法史学?比較法学?法実務など多様な分野の研究者の知見を結集し、多元的な学際的アプローチによって「夫妇」の法文化を浮き彫りにしようと試みました。