一桥教员の本
地域と歴史学 : その担い手と実践
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森宜人, 石井健編著 |
编着者コメント
西洋史学において、特定地域の歴史を学际的かつ総合的に把握することを通じて、「ヨーロッパとは何か」を実証的に问いかける地域史研究は、増田四郎先生によってその道が启开され、本学西洋史研究の伝统的な方法论として长年、継承されてきました。本书は、この学统に属する执笔阵によって、こんにちの多様化する歴史学の通奏低音をなすまでにいたった地域史研究のあり方を、西洋史学の视座から史学史的に再考する试みです。9编の论考を通じて、地域史研究をはぐくむ土壌となった社会的?文化的环境、歴史记述における地域像?地域概念の创造过程、そして方法论としての地域史の确立に寄与した歴史家たちに光があてられます。本书を手にとっていただいた読者にとって、歴史学のあり方について省察する一助となれば幸いです。(森宜人)