一桥教员の本
財務制限条項の実態?影響?役割 : 債務契約における会計情報の活用
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中村亮介, 河内山拓磨着 |
着者コメント
本书は,财务制限条项という融资契约における「约束事」に注目したものです。资金を贷し出す际,银行などの贷し手は借り手に「してほしいこと」あるいは「してほしくないこと」を明记しますが,なかでも,财务制限条项は借り手が作成?公表する财务诸表などの会计データに基づくもので,「営业利益を赤字にしてはいけない」などがこれに该当します。财务制限条项には,通常,これを破った际の罚(贷出资金の一括返済)が定められていますが,これに违反した事例を调べていくと,その多くで「罚」が犹予されていることが分かりました。それでは,「罚」のない约束事に意味はあるのでしょうか。
このシンプルな疑问に対する答えを模索するため,本书では,财务制限条项の持つ役割や影响を多角的に検讨しました。日本では财务制限条项に関する情报は手作业によって収集する必要があり,その実态を把握することすら困难な状况にありました。一方,诸外国では,财务制限条项は,会计学,コーポレートファイナンス,会社法など様々な研究领域において长らく分析対象とされてきました。财务制限条项は契约の一部分に过ぎず些末なものと思われがちですが,是非,兴味のある方は本书を手に取っていただきたく思います。(河内山拓磨)