一桥教员の本
垂虹问俗:田野中的近现代江南社会与文化
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佐藤仁史, 呉滔,張舫瀾,夏一紅著 |
着者コメント
中国の歴史书や史料は官や士大夫によるものがその大部分を占め、中国の民众、特に农村部に居住した民众が自らの考えや生活を记した一次史料は非常に限定されてきました。したがって、彼らの生活の実态を掘り起こすには、インタビュー调査をはじめとするフィールドワークに赴く必要があります。本书は、中国江南地方において2004年夏より约10年间にわたって行われた、日中両国の研究者による共同现地调査を土台とした研究成果の一部です。家族组织や信仰组织、水上居民、宗教(カトリック)や民间信仰、芸能や歌謡など、文献のみからではアプローチできない多様な対象を分析しています。
ユニークなのが、大学の研究者の成果のみならず、现地调査において仲介の労をとっていただいた在野研究者の仕事を収録していることや、当初现地语の通訳を务めた学生が现地で出会ったテーマで执笔した论文も収められていることです。ここには现地调査における様々な协力や分业の形が示されています。
なお、本书はの続编ですので、併せてお読みいただければ幸いです。