一桥教员の本
The making of the 20th century city : towards a transnational urban history of Japan and Europe
![]() |
Edited by Rainer Liedtke, Takahito Mori and Katja Schmidtpott |
编者コメント
本書は、2人の共同編者とともに2018年に立ち上げた日欧都市のトランスナショナル?ヒストリーに関する国際共同研究の成果です。コロナ禍の影響により中断を余儀なくされる局面もありましたが、執筆陣の尽力のおかげでどうにかまとめあげることができました。この間、プロジェクトを推進するためにドイツのレーゲンスブルクおよびベルリンでワークショップを開くとともに、社会経済史学会(オンライン開催)およびヨーロッパ都市史学会(EAUH: European Association for Urban History)で組織したパネル?セッションで中間成果を発表し、フロアから多くの貴重なフィードバックを得ることができました。
こうして刊行に至った本书の最大の特色は、日本における日本都市史/ヨーロッパ都市史研究と、ドイツにおけるヨーロッパ都市史/日本都市史研究の4领域をクロスオーバー的に架桥した点にあります。また日欧の都市史研究では、都市机能の空间的分离を志向する広域都市计画や、生活様式の「标準化」を通じた居住空间の机能分化に象徴される、计画性?机能性?合理性をメルクマールとするモダニズムの社会思想にもとづく「20世纪都市」の原型が両大戦间期に形成され、高度経済成长期に至るまで拡大?深化し続けたというのが共通认识となっています。「20世纪都市」の形成を本书の主题に设定した所以です。
近年の歴史研究では、グローバルないしトランスナショナルな视角の导入があらゆる领域において一义的课题として认识されています。本书が、こうした视角にもとづく今后の国际共同研究のあり方について省察する一助となれば望外の喜びです。(森宜人)