一桥教员の本
精読行政法判例
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土井翼[ほか] 著 |
着者コメント
行政法あるいは法学を学习するうえで、判例の読解は避けられません。本书は、判例の読み解き方を独习するための教材です。そのために、①66の判决について、判决全文と事件当时の関係法令を掲载する、②行政法研究者が判决をどのように読んでいるのかを追体験できるように、判决の论理构造を下线や箇条书きなどを用いて视覚化する、③判决の理解を助ける设问を各判决について用意する、などの工夫を凝らしました。また、全文を掲载するには及ばないが学习上重要な约250の関连裁判例については判旨を一部抜粋のうえで裁判例间の関係を解説するなど、行政法総论と行政救済法の判例を本书1册でカバーしています。
そもそも私たちが本书を编集しようと考えたのは、判例あるいはおよそ文章を読むのは难しく、训练をしなければそれらを読めるようにはならないと考えているからです。もちろん、判例など日本语で书かれた文章を読んで何となくわかった気になるのは简単です。しかし、国语が大学入试の科目として成立する、つまり受験生间で差がつくことからもわかるように、文章を厳密に理解するのは実はとても难しいことです。私は(遅ればせながら)大学院生のときに参加したゼミでこのことを理解し、それと同时に、世界にはこんなにも厳密に一つの文章を読解し、その可能性を引き出せる人がいるのだ、と感动しました。本书の题材は判例というあまり面白みのない文章ですが、私たち着者が引いた补助线を手掛かりとして読解の练习を积むなかで、文章を厳密に読むという営みに兴味をもってくれる人が増えるとよいなと念じています。