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一桥教员の本

法の歴史大図鑑(世界を知る新しい教科书)

法の歴史大図鑑(世界を知る新しい教科书)

ポール?ミッチェル[ほか]著 ; 屋敷二郎日本語版監修 ; 湊麻里訳
河出书房新社 2024年10月刊行
ISBN : 9784309231563

刊行时监修者所属:
屋敷二郎(法学研究科)

监修者コメント

 やらなければならない仕事のすべてが面白いわけではない。これは职种を问わず多くの人が思っていることだろう。大学教员の场合、その専门的知见をわかりやすく学生に教え、一般の方々に伝えることも、「やらなければならない仕事」の一つである。やらなければならない仕事である以上、こちらの都合だけで进めるわけにはいかないから、时として面倒に感じたり手を抜きたくなったりすることも、ないではない。


 河出书房新社から『法の歴史大図鑑』の监修のお话をいただいたとき、私はこれを「やらなければならない仕事」と考えてお引き受けした。当时、私は大学院法学研究科长?法学部长の任期终了间际であったので、管理职を离れ一研究者に戻る际のリハビリになるかもという下心もあった。ただ、担当编集者の渡辺真実子さんから分厚い原着と、途方もない分量の訳稿を渡され、さらに多言语の版がドバイで同时に印刷される都合上、スケジュールが非常にタイトであるとの説明を受け、正直、后悔もした。


 翻訳者の凑麻里さんの手になる訳文は、正确さと読みやすさを兼ね备えており、さすがプロの仕事と感心した。ただ、法史学の専门家の眼でみると、テクニカルタームや法学特有の言い回しなどをかみ砕きすぎているきらいがあり、本书で法の歴史に兴味を抱いた読者がより専门的な学术书に手をのばしたときに、本书で解説されている内容と学术书で论じられている内容との対応関係がわからなくなる悬念も感じた。そこで、ほどほどにしておけば良いものを、うっかり、両者の悬け桥となるように訳文に手を入れるのが监修者としての责务だ、などと思ったが运の尽き、あらゆるページの隅々まで赤を入れる羽目になった。


 しかし、终わってみると、こんなに纯粋に楽しい仕事はなかなかない、と思えるほどだった。そもそも、古代メソポタミア法から同性婚?ドーピング?インターネット?同一赁金法など现代社会の诸问题に至るまで、4000年におよぶ法の歴史を1か月ほどの期间で监修者として駆け抜ける経験など、なかなかできるものではない。大学3年生のときに恩师胜田有恒先生の「西洋法制史」を受讲し、讲义で学ぶすべてが新鲜で面白く、週1回の讲义が待ち远しくてたまらない、あの顷の気持ちがよみがえった気がした。また、本书はどのページも豊富な図版で彩られているが、私のもう一人の恩师である山内进先生が、讲义で配布するプリントに必ず図版を入れて受讲者の理解を深める工夫をされていたことを、懐かしく思い出した。


 敬爱する同僚にして先辈である青木人志教授の言叶を借りると、研究には「ワクワク感」が大事である。少なくとも私は本书をワクワクしながら监修させていただいた。愿わくは、このワクワク感が読者诸氏の心にも响かんことを!

カバー折り返し 監修者の言葉

「社会あるところ法あり (Ubi societas, ibi ius)」
人类史において、法は常に社会とともにあった。法は、あるときは支配のための道具として、あるときは自己を守る武器として、あるときは揉めごとを避ける手段として、またあるときは进路を示す导きの星として生み出され、人类とともに歩んできた。法は、そのときどきの社会にあるべき姿を示す鑑であり、そのときどきの社会のあり様を映し出す镜でもあった。法を知ることは、その社会を深く知ることである。法の歴史を学べば、现代世界をその成り立ちから深く理解することができる。さあ、法の歴史をたどる4000年の旅に出発しよう。

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