一桥教员の本
不確実性と日本経済 : 計測?影響?対応
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森川正之着 |
着者コメント
近年、世界金融危机、东日本大震灾、新型コロナ危机など不确実性ショックが频発しています。ロシアのウクライナ侵攻、中东における武力纷争、北朝鲜情势など安全保障面の不确実性も顕在化しており、日本の少数与党内阁、米国のトランプ第二次政権発足は、政策の先行き不透明感を高めています。
「不确実性(耻苍肠别谤迟补颈苍迟测)」は、古くから経済学の重要な研究テーマでしたが、この20~30年の间、不确実性の研究は急速に进展しています。そして、不确実性が投资、消费、贸易など経済活动にマイナスの影响を持つことを、内外の多くの研究が确认しています。最近は経済予测や経済政策の実务でも、経済の先行きをめぐる议论のキーワードになっています。例えば、滨惭贵や翱贰颁顿の経済见通し、日本银行の「展望レポート」では、不确実性という単语が高い频度で使われています。
本書では、不確実性に関する経済分析の進展を踏まえつつ、不確実性と日本経済について着者自身が行ってきた研究を含めて、①不確実性の定量的な計測、②不確実性の経済活動への影響、③不確実性への対応、という3点から考察します。そして、政府?政治が不必要な政策不確実性を作らないこと、不確実性ショックの影響を軽減する仕組みを平時に準備しておくべきこと、不確実性の動向をビッグデータやAIも活用しつつモニタリングすることが望ましいことを指摘します。