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経営管理研究科?イノベーション研究センター 軽部大教授が、2022年度日本経営学会賞(論文部門)を受賞しました

経営管理研究科?イノベーション研究センター 軽部大教授が、2023年9月4日 (月)に神戸学院大学ポートアイランドキャンパスにて開催された日本経営学会第97回大会において、内田大輔准教授(慶應義塾大学商学部)と芦澤美智子准教授(慶應義塾大学ビジネス?スクール)とともに2022年度日本経営学会賞(論文部門)を受賞しました。

受赏対象论文は次の论文です。

内田大辅?芦泽美智子?軽部大着

「アクセラレーターによるスタートアップの育成―日本のアクセラレータープログラムに関する実証分析―」(『日本経営学会誌』50 巻 p. 59-72)

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论文要约

新规创业を通じた事业创造は,既存公司による事业创造と并んで,経済発展の原动力である.その点で,新规创业の担い手であるスタートアップの育成は,経済の活性化において欠かせない.日本では,2010年代初头以降,スタートアップの育成に多くの関心が寄せられるようになった.その中でも特徴的な変化の一つが,2000年代に米国で生まれたアクセラレータープログラムが日本にも生まれ,多面的にスタートアップを支援していることである.アクセラレーターに対する関心が高まる中,アクセラレーターに関する研究が近年になり蓄积されつつあるものの,これまでの研究において,アクセラレーターがスタートアップに与える影响に関して统一的な见解は得られていない.こうした见解の不一致は,一括りにアクセラレーターといっても,その特性ごとに异なる影响をスタートアップに与えている可能性を示唆している.実际に,近年の研究では,アクセラレーターは组织设计や运営方法といった様々な次元において同质的というよりはむしろ异质的であることが指摘されている.本稿では,特性の一つとしてアクセラレーターの経験に注目し,组织学习の観点からアクセラレーターの経験がスタートアップの育成において果たす役割について検讨した.具体的には,日本のアクセラレーター38社のデータを用いた実証分析を通じて,アクセラレーターの経験は,十分な资金调达に至っていない初期のスタートアップを支援する场合にのみ,スタートアップの资金调达に资することを明らかにした.初期のスタートアップは,多くの経営课题に直面しておりその育成には困难を伴うが,そのような困难を伴う育成においてこそ,アクセラレーターの経験が活かされる可能性が示唆される.この结果は,アクセラレーターの経験が制度化され,プログラムの质が高まるといっても,そのプログラムが必ずしもあらゆるステージのスタートアップにとって有効なわけではなく,特定のステージのスタートアップに特化したプログラムが形成されている可能性を示唆している.本稿は,笔者が知る限り,日本のアクセラレーターを体系的に分析した初めての论文であり,组织学习の観点からアクセラレーターの経験がスタートアップの育成において果たす役割を明らかにしたという点で,既存研究に贡献することができ,将来の研究の桥渡しとなると思われる.

 

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