全学共通教育履修ガイド
全学共通教育の学修计画のために
皆さんは、一桥大学に入学が決まったとき、どのような夢や希望を持たれていたでしょうか。本学における4年間の勉学はその夢や希望を実現する礎となるものです。この大切な期間を有意義にすごすためにも、しっかりとした学修計画が必要です。このページでは、皆さんが主に大学の1、2年で学ぶ共通教育について、どのように学修計画を立てればよいか、その手がかりを提供しようとするものです。
それぞれが思い描く専门分野での勉强はもちろん大切でしょう。しかし、大学教育にはもう一つ、教养教育、共通教育と呼ばれる重要な柱があります。そしてそれこそがあなたのこれからの人生を豊かにするプラスアルファの役割を果たすものだと私达は考えています。
大学によって呼び名は违いますが、全学共通教育の理念、基本的な考え方は共通していて、主に二つの目的があります。一つは各学部における専门教育を学ぶための基础的な勉学态度?能力を身に付けることです。そしてもう一つは、専门领域の论理や方法论にとらわれることのない复眼的で幅広い视点を获得することです。これらは异なっているように见えても、実は同じことがらなのです。
商学、経済学、法学、社会学のどの分野にせよ、あなたは社会にアピールできる専门的能力を身に付けたいと思っていることでしょう。そのためには英语や他の外国语、ときには数学?情报の基础的な力が必要になることでしょう。しかし、それだけでは十分でありません。何よりもまず、自らの身体?健康を律する力が必要です。そして専门の学修を确実なものにするためには、その前に、自然科学を含む総合的で幅広い知识を身に付けておく必要があります。これらは、いわば専门の基础としての全学共通教育の役割であり、共通基础科目として様々な科目が提供されています。
しかし、全学共通教育のそれぞれの分野は、一方で専门とは异なる固有の论理や方法论を持っています。一歩进んでこれらを理解し身に付けることが、専门にとらわれない复眼的で幅広い视点を获得することにつながり、あなたの本学における学修をさらに実り豊かなものにすることでしょう。そのために、全学共通教育ではそれぞれの分野の中である程度の积み上げを可能にし、体系的に学べるように共通発展科目を设けています。そして、皆さんがどの学部に所属されるかに関係なく、4年间を通じて全学共通教育を履修することが义务付けられていることの意味合いもこの点にあります。
もちろん全学共通教育のすべての分野で进んだ学习が行えれば理想的ですが、现実的には不可能でしょう。したがって全学共通教育においても、4年间という限られた时间の中で、分野を绞ったしっかりとした学修计画を立てる必要があります。 例えば、大学で新たに学んだ言语を手がかりにその国の文化、歴史、社会について多面的に学びを深めてゆくのもよいでしょう。社会科学においても数学?统计学的な手法や情报技术を必要とする场面は确実に広がっていますから、そのような力を身につけるために数学や情报科学について体系的に学ぶのもよいでしょう。また、自然科学や运动文化について広く学びたいと思う人もいれば、自分でテーマを设定して自分なりのカリキュラムを组み立てたいと思う人もいることでしょう。全学共通教育では皆さんのこのような学びの欲求に応えられるように、多様な科目が提供されています。
選択の自由が履修上おおきく認められているのは、皆さんがそれぞれの問題関心にしたがって学修計画を立て、また専門を学ぶ中で必要と感じたことがらを随時選択して学べるようにするためです。ものを考える基盤を幅広い視野の中で養っていくために、全学共通教育を重視することは、一桥大学の教育の柱の一つであり、伝統でもあります。また、その精神は一橋の学問の中に脈々と息づき受け継がれてきています。学生の皆さんもまた新たな担い手として、一橋の「学び」の伝統を継承しながら、自らの「学び」を組み立てていくことになるのです。
履修にあたっては、皆さんが本学で勉强する4年间で何を学び、どのような力をつけたいのか、特にあなたが専门で学び身に付ける力と全学共通教育で学ぶことがらをどのように関连づけて、あなたの4年间を実り豊かなものにしていくのか、に留意して、しっかりとした学修计画を立ててください。
このページが、そのためのお役に少しでも立てるのならば幸いです。